Yukiko Fujimoto
【すずえ】経年変化を楽しみながら長く使える、上質な錫のアイテム。

錫の持つ柔らかな質感と美しい白銀の魅力を伝え、日々の暮らしにさりげない潤いや豊かさをもたらしてくれる素敵な製品をお届けしたい。そして、錫(すず)を身近なものとして、現代の暮らしにもっと取り入れてほしい。
作り手の錫に対する熱い想いから生まれた"すずえ"は、純度の高い錫を使った、上質なテーブルウエアを展開するオリジナルブランドです。
美術品や工芸品の枠に囚われず、愛らしく親しみやすい”すずえ”のコレクションは、ブランドを手がける作家・宮崎さんによって一つ一つ生み出されたもの。
”すずえ”を立ち上げるまで、デザインのキャリアを中心に歩んでこられた宮崎さん。錫という素材のもつピュアな白銀の美しさに心を奪われ、錫の世界を追求していきたいとの思いを抱いたのがブランドの原点だったそうです。
おもてなしや普段使いにも楽しめる上質なアイテムとして、多くの人々に親しみ楽しんででもらえたらと、宮崎さんは考えています。
ー 時を経て使い込んでゆくにつれ美しさを纏う錫
”すずえ”は純度99.9%の「純錫」という原料だけを使い、ひとつひとつ大事に手づくりされています。
日本では、古来より神仏器具として使われていた錫。錫は、金・銀に次ぐ高価な金属でもあり、平安時代には宮中でも用いられていたそうです。
酸化しにくく、そして錆びにくい、と言う特徴がある錫は、とても扱いやすい金属と言われており、古くから酒器や花器、また装飾品として用いられ、人々に愛されて続けている素材なのです。
控えめで上品な輝きと優しい肌触り。柔らかく繊細な材質は、使い込むにつれその表情に味わいが重なってゆきます。
また、使い続けるうちに出来てしまった多少の変形なども、”すずえ”にて有償メンテナンスを行うことが可能です。
錫は他の金属と比べ 柔らかく、融点が低い(低い温度で溶ける)ため、他の金属よりはるかに少ないエネルギーで加工可能することができ、成形し直すのも比較的容易なのだそうです。
溶かすことで繰り返し原料として使えるので、古くなった錫製品を新しいものに作り変えることが出来たり、お手入れをしながら長く大切に使えば使うほどに愛着が湧く、”すずえ”は使う人に寄り添ってくれる、エコでサステナブルなアイテムと言えるのではないでしょうか。
ー うつわ好きに愛される”すずえ”の豆皿シリーズ
Ring the Bell HAYAMAのショップで人気の高い、”すずえ”の豆皿コレクション。
その中で”すずえ”として一番最初に作ったのが小石皿だったそうです。丸みを帯びた愛らしいフォルムが特徴で、宮崎さんご自身のお気に入りの作品です。
ひとつひとつ形の違う小石が点在する風景を表現した三枚セットの豆皿は、素朴でシンプルな中に、見る人の心を捉える美しさがあり、日本の美意識や内面的な豊かさを肌で感じ取ることができます。
小石皿は、大きめの平らなプレートに並べて楽しんでみたり、小石皿一枚をアクセントとして普段のテーブルセッティングに取り入れたり、と使い方は様々。和菓子、チーズ、煮豆、佃煮、お新香など、素材を問わず美しく魅せることができるのは”すずえ”ならではの魅力でしょう
ー 素材の良さをそのままに、美しさを最大限に引き出した”すずえ”の世界
プロユースのブランドとしても定評のある”すずえ”は、老舗旅館や有名料理店、そして和菓子の名店からの依頼を受けて、数多くの特注品を製作しています。
上品な輝きを放つ錫一色のすっきりとしたデザインの中に、新しさと普遍性を兼ね備えた”すずえ”のコレクション。かたちや大きさなどに少しずつちがいがあるところは、既製品にはない、作家作品ならでは味わいです。。
すずえは、主に日本の伝統文様からインスピレーションを受けた絵柄があしらわれています。
さりげなく見え隠れする、和柄とも呼ばれる普遍的な和の文様は、和・洋、どちらの食卓にも合うようにデザインされており、現代のライフスタイルにしっくりと馴染みます。
そして、発展、繁栄を願う縁起のよい文様とされていることから、ご家庭用としてはもちろんのこと、お祝いにもふさわしい贈り物になることでしょう。
すずえ
