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【インタビュー|2022.03.30】人が集う場を軽やかに彩るサイショク料理 SANTÉ! 中西彩子さん

桜が満開の頃に行われたRing the Bell HAYAMAのライブ配信。野菜や果物など植物由来を基本としたプラントベースの食スタイルを発信するSANTÉ! (サンテ!)主宰、サイショク料理家の中西彩子さんをお招きしてお送りしました。
VISION GLASSのカトーリに合わせて作っていただいたデザートは、ほんの数ステップで完成したとは思えないほど、見た目も味も洗練されていておもてなしにもぴったり。心にも身体にも軽やかでおいしい料理を生み出す彩子さんに、サイショクに込めた思いやSANTÉ!の活動について聞いてみました。
身体にも地球にもやさしいプラントベース

— SANTÉ!の活動やサイショク料理について教えてください。
SANTÉ!はフランスで乾杯のあいさつに使われている言葉で、「健康」という意味もあります。
活動をスタートする時から思い描いていた「人々がにぎわう場にぴったりな身体にやさしく楽しい食べもの」というコンセプトも体現してくれている気がして、名付けました。
サイショクのサイには、野菜や果物を使ったプラントベースの“菜食”、彩り豊かで見た目にも美しい“彩食”、「歳時記」という言葉があるように季節を感じられる“歳食”の3つの意味を込めています。
— SANTÉ!をはじめたきっかけは?
4年くらい前までは会社で事務の仕事をしていたのですが、体調を崩してしまい退社することになりました。
それから食を見直すようになって出会ったのが、野菜や果物を生のままいただくローフード。
実際に取り入れてみると、消化にかかる負担が少ないからか身体が軽く、体調もとても良くなったんです。
ローフードを学ぶうちに、身体にも地球にもやさしい菜食っていいな、自分や家族だけでなく周りの人たちとも楽しみたいなと思うようになりSANTÉ!をスタートしました。
地域の人たちとのつながりの中で

— 料理の世界観も素敵です。以前から料理の勉強をしていたのですか?
学生時代に飲食店でアルバイトはしていましたが、本格的な料理の勉強はしてきていないんです。
社会人になってから製菓や製パンの教室に通ったり、退職してからローフードを学んだり、ちょこちょこやってきたことをつなぎ合わせて、独学で試行錯誤しながら作ってきました。
最初の頃は、親戚や友人など身近な人たちの集まりのために料理やスイーツを作っていたら、友人の友人からご依頼いただいたり、地域のイベントに誘ってもらったり、少しずつ機会が増えていきました。
今は主にランチのケータリングやお菓子の販売などを行っています。
— 逗子葉山は人とのつながりも心地いいですよね。
そうですね。SANTÉ!は公に宣伝はしていないので、周りの人たちが活動を広げてくれています。
この記事が公開される頃には終了していますが、SYOKU-YABO農園で開催される農園エシカルウェディングフェスも友人の紹介で声をかけてもらい、参加できることになりました。
当日はヴィーガンスイーツビュッフェを楽しんでいただく予定です。
家で鶏を6羽買っているのですが、それも先に飼い始めていた友人に見学させてもらったのがきっかけ。
横須賀の無農薬・無化学肥料の農園SHO farmさんが開いていた庭先養鶏の勉強会の影響もあって、逗子でも鶏を飼っている方が増えましたよね。
子どもも一緒にお世話ができますし、親子で豊かな時間を共有しています。
コンポストではまかないきれない野菜くずを食べてくれるので、そういった意味でも助かっています。
季節を感じながら、無理なく楽しく

— ふだんの食事もプラントベースですか?
完全にプラントベースではないです。
平日はお野菜中心ですが、土日は動物性のものをいただくことも多いです。
徹底してしまうとストレスになることもありますし、夫や子どもも時々はお肉やお魚が食べたいかなと。
献立も毎日凝ってはいられないので、野菜たっぷりのスープとご飯だけみたいなこともあります。
それよりも心がけているのが、食卓から季節を感じられること。
子どもと買い物に行ったら、「今はこの野菜が畑でできているんだよ」と話しながら一緒に選んでいます。
旬のものは味も濃くておいしいですし、お子さんが野菜を食べてくれないというお悩みもよく聞きますが、季節のものを選ぶだけで意外とパクパク食べてくれるかもしれません。
— これからSANTÉ!で挑戦したいことは?
今はイベント出店やケータリングなどご依頼いただいて作るというスタイルですが、ゆくゆくはお店に置いてもらうなど、みなさんに気軽に買ってもらえるような準備も進めたいです。
この春下の子が小学校に入学して時間にも余裕ができたので、何をしようかなと考えているところです。
— 彩子さんにとって「サステナブル」とは?
「無理なく楽しく」です。
私も最初はそうだったのですが、完全に菜食に切り替えようとしてしまう方が多いんですよね。
でも毎食となるとけっこう大変ですし、毎日の料理が嫌になってしまうことも……
週に1回や1日1食など、無理なく楽しく続けられる範囲で取り入れられたらいいのかなと思います。

今回彩子さんには、イチゴをたっぷり使った「イチゴのスープ」とレモンがアクセントになった「白ワインのゼリー」をVISION GLASSのカトーリに盛り合わせた春らしいデザートを作っていただきました。材料も工程もとってもシンプルなのにスペシャル感たっぷり。最後の盛り付けにもさりげないセンスが光るお料理の様子は、過去のLIVE動画でご覧いただけます。
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